2020年6月8日月曜日

【感想】『持たない幸福論』を読んで

 本書は、自分の価値観を大切にしながらその他の価値観を持たないということを説いた本です。

 ここでは、示せませんが、頑張るときと休むときのモデルが示されております。

 頑張るときは頑張り、疲れたときは休む。休んで頑張る時が来たら頑張る。その繰り返しです。

 「生きる」ということについても著者の考えが示されております。

 ネタバレになってしまいますが、生きることにおいて大事なことは、


 1.一人で孤立せずに社会や他人との繋がりを持ち続けること

 2.自分が何を好きか、何をしているときに一番充実や幸せを感じられるかをちゃんと把握すること


 だそうです。


 また、生きるのが苦しくなったときは、世間の価値観や周りの意見にとらわれずに

 「自分が何が好きか」

 という感覚をしっかり持つことが大事だそうです。

 私としては、鬱病を患い、また1ヶ月前から再発してしまいましたが、これは、そのとおりだと思います。

 しかし、鬱病になると、元気な頃より10分の1以下の楽しさでしか感じられません。

 かろうじて、好きなことがあったとしても楽しい気分は最大で3時間しか保てません。

 マッチ売りの少女のようにマッチをすって、刹那的な楽しさを感じる方法しか残されておりません。

 正直なところ、「自分が何が好きか」という感覚は、元気な人の感覚だと思います。

 鬱病になると、「自分が何が好きか」ということがどうでもよくなります。

 安らかな「死」を希求する人間になってしまいます。

 本書は、個人的には好きですが、鬱病の方には(鬱病でなくても)、「自分が何が好きか」ということに思い悩まないことを勧めます。


本書の購入先(Amazon)を下記に示します。
 https://www.amazon.co.jp/%E6%8C%81%E3%81%9F%E3%81%AA%E3%81%84%E5%B9%B8%E7%A6%8F%E8%AB%96-%E5%83%8D%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%81%E5%AE%B6%E6%97%8F%E3%82%92%E4%BD%9C%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%81%E3%81%8A%E9%87%91%E3%81%AB%E7%B8%9B%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84-%E5%B9%BB%E5%86%AC%E8%88%8E%E6%96%87%E5%BA%AB-%EF%BD%90%EF%BD%88%EF%BD%81-ebook/dp/B0746CPDJB/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=2C610286JRE1X&dchild=1&keywords=%E6%8C%81%E3%81%9F%E3%81%AA%E3%81%84%E5%B9%B8%E7%A6%8F%E8%AB%96&qid=1591617115&sprefix=motanaikou%2Caps%2C269&sr=8-1

2020年6月7日日曜日

【感想】『ニートの歩き方』を読んで

 本書は、ニート向けだけでなく、社会で生きづらさを抱える方に向けた本です。
 
 著者は、生ける老子です。
 
 自分にとって何が幸せなのかということを考え抜いた、著者のライフスタイルが描かれております。
 
 「幸せ」が何かを考え、自分の基準を持つことで、世の中の誘惑や欲に溺れない生き方が見受けられます。
 
 ほぼ老子と同じことを言っているように思えましたが、本の『老子』では、具体的な生活の術が書かれておりませんでした。
 
 本書は、老子の考え方を基にしているわけではありませんが、似ている考え方で、具体的な生活の術や考え方が描かれております。
 
 例えば、
 
 1.必要な生活費を無理せず稼ぐ。(アルバイトなど)
 2.シェアハウスに住む。
 3.パソコンは中古で1,2万円で購入し、無料のOSであるLinux(Ubuntu, Xubuntu, Debianなど)をインストールする。
 4.フリーWiFiを活用する。
 など…
 
 本書でも書かれていることですが、年収100万円ほどでも生きてはいけます。
 
 自分の欲を見つめ直し、本当に自分にとって重要なことは何かを考えることが必要です。
 
 本当に必要なことがあれば、無理せず生きることを選んだほうが、気が楽になります。
 
 本書は、著者が読んできた歴史や哲学、自然科学の本の考え方を基に自論が展開されております。
 
 
 「普通」とは。
 
 
 「普通」にみんな苦しめられてはいませんか。「普通」とは何でしょうか。
 
 私にとって、「普通」は、「幻」です。
 
 「普通」に実体はありません。
 
 虚構です。
 
 少なくとも私の周りの人で「普通は…」と話す人が散見されます。
 
 このような考え方は、生きる選択肢を潰してしまい、人生を詰まらせてしまいます。
 
 この「普通」で幸せな方は、良いのですが、少なくとも私は、「普通」に苦しめられました。
 
 冒頭にも書きましたが、ニートの方を含め、社会で生きづらさを抱える方に本書を贈ります。
 
 
本書の購入先(Amazon)を下記に示します。
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