2020年1月2日木曜日

【感想】『この地獄を生きるのだ』を読んで

 この本は、著者がブラック企業で働き、うつ病になり自殺未遂、失職、生活保護などからNPOで働くまでの道のりを描いた本です。印象に残ったのは、著者がうつ病になり生活保護を受給している期間です。社会的な弱者になれば、弱いところにつけこみ利用される構図が垣間見れた気がします。具体的には、向精神薬の宣伝のため病院から処方され、その薬の宣伝を行わなければならない著者が描かれております。著者は、なんとか時間の流れによって現状を打破しようともがいて、ついにNPO職員となります。ここで、生活保護から徐々に脱出していきます。生活保護から脱出し、著者自身でアパートを選ぶところが、「普通」と言われていることがいかに幸せなことかを実感させられます。働くことや住むところ、着るもの、食べるもの、つまり、衣食住を選べるということは、普通なことのように見えますが、いかに幸せなことかを訴え、実感させられます。この本は、人生において「生きる」という選択肢を取ったとき、生きる上での地獄、つまり、苦しみに寄り添いながら「普通」という価値観を疑い、考察します。そして、「幸せ」ということは何かということを考察し、我々一人一人がどのように生きるべきかを考える指針となる本です。

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